信託とは、委託者が受益者のための財産管理を受託者に依頼する制度です。
受託者は、委託者が定めた方法で財産を管理します。
自分に事故が起こることを想定し、あらかじめ、財産の管理や運用・処分の方法を信頼できる第三者に頼んでおき、ご家族などが困らないように準備する目的で信託は誕生しました。
信託の受託者となる者は、他人(委託者)が所有する、他人(受益者)のためのを管理することになるので、高度な信頼関係を必要とします。
そのため、日本におきましては、信託を業として行う場合には、免許または登録が義務付けられています。
信託が財産管理機能として用いられるのは、信託が倒産隔離機能を有しているからです。倒産隔離機能を簡単に説明すると、「受託者(=信託会社)が破産・倒産した場合でも信託財産は保全される」というものです。
第三者に財産を預けている時に、当該第三者が破産・倒産した場合、その預けていた財産が破産財団に組み込まれたり、強制執行を受ける可能性があり、そうなれば、第三者を信用して財産を預けていた人が不測の損害を被ることになります。
そのようなことを想定して、第三者に財産を預ける場合は、倒産隔離を有する信託を利用することが最も安全な方法とされています。
信託法第25条第1項
受託者が破産手続開始の決定を受けた場合であっても、信託財産に属する財産は、破産財団に属しない。
不動産取引における売買代金、ローン、登記費用、仲介手数料などを信託で保全し、売買条件が成就した段階で金銭をリリースします。
エスクローとは、商取引の際に、信頼の置ける第三者を仲介させて、取引の目的を担保することです。エスクローは、不動産取引の決済保全制度としてアメリカで発祥しました。そのアメリカでは、他人の財産を預かり、管理するエスクロー会社は、政府の厳密な審査を通過し、許認可を受ける必要があります。(エスクロー法)
日本ではエスクロー法がありませんので、安心かつ安全なエスクロー取引の実現には、財産の管理・保全に優れた信託が必要不可欠となっています。
ネット取引の増加に伴ない、遠隔地取引、非対面取引が多くなっており、さらに業務の効率化がエスクローの普及に拍車をかけています。
不動産売買におけるトラブルは数多く発生しています。 不動産は高額であるため、トラブルが発生した場合の 金銭的損失も大きなものとなります。
“売主の都合で契約が解除されたのに手付金
が返還されない”
“手付金を受領しておきたいが、金額や受領
の条件が整わない”
日本ではエスクロー法がありませんので、安心かつ安全なエスクロー取引の実現には、財産の管理・保全に優れた信託が必要不可欠となっています。
そんな時に、エスクローが利用されます。
売主・買主・当社の三者間で契約を締結し、買主が手付金や売買代金を信託します。 信託された金銭は、原則として、売主と買主双方の指示がなければ、どちらに対しても 支払われることはありません。
海外投資家向けに仲介を行っている方に人気です。
このサービスは、仲介業者がエスクローに必要な銀行口座(信託口座)を予め設定し、エスクローが必要な場面で、タイムリーに、そして安くエスクローを利用できるものです。
特に海外投資家向けに仲介を行っている方が多く利用しています。
“海外送金だと決済当日に着金確認ができない”
“かといって、日本に銀行口座を開設することができない”
“前もって送金してもらうことは投資家が嫌がる”
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